今はもうなくなりましたが、当整骨院の目の前には温泉施設がありました。その温泉施設に体調が悪いという男性が毎日のように通っていました。
ふと当整骨院の看板が目に入りました。その男性は何軒も病院に行きあらゆる検査を行ったのですが、一向に体調は良くならず、なぜこんなにも体調が悪いのかがわからなかったというのです。
常に身体がだるく、何をする気も起こらない。だから働き続けることができず、奥さまとの関係もぎくしゃくしていました。
ふらっと当整骨院にお見えになった男性の話を伺い、なんとなくここに原因があるんじゃないかと思うところを集中的に施術していきました。根気よく2年間通い続けられ、今ではすっかり恰幅のいいおじさんになっています。
実はその男性は、子どもの頃に交通事故にあっていたようなのです。その時に頸椎の骨がほんの少しだけズレてしまったことが原因で、何年も不調に悩まされていました。つまり交通事故の後遺症です。
しかし施術を通して気付いたズレは、数ミリ程度のわずかなズレです。
そうした外見からはわからない微妙なズレであっても、成人男性の体調を大きく左右するほどの影響力を持っています。
その名のとおり後遺症は、事故直後に症状が見られなくても、後になって痛みが生じるとことが怖い点です。事故後すぐに対応可能な機関を受付し、適切な施術を行うことが大事です。
痛みを抱え続けていては、毎日を楽しむことができません。
だからこそ外見は無傷だった、今は痛みがないといったことで、大丈夫だと思いこまないようにしてください。